スギ(杉、榲、椙)
属性 スギ科(Taxodiaceae)スギ属
銘木としての価値も高いスギ材建築用材をはじめ幅広い用途として使われます。
スギ材の利用の歴史は古く、その範囲も広い、建築用材を主としながら土木用材、容器、機具、包装、楽器、経木、彫刻など広い用途がある。建築材としては、柱、母屋、大曳等の角類の敷居、鴨居、廻縁、竿、根太等の小割物、腰板、床材、野地板、天井板等あらゆる用途に使われます。この中でも銘木としての秋田杉、吉野杉、屋久杉、春日杉、魚梁瀬杉等は、年輪の通直性、細密性、美麗な模様や光沢を生ずる木肌等が賞揚される。その多い用途は、床柱、柱、天井板、欄間、腰板、戸障子等で、赤味材の鴨居、長押、廻縁、竿等にも使われる。
このようにスギは、優れた材ではあるが、天然林は減少し、計画伐採で供給が絞られている。銘木級の寺社木や植裁木も大径木が減少している。